オタクの定義
FirstUPDATE2015.3.5
@Scribble #Scribble2015 #オタク #子供の頃 単ページ 仮面ライダースナック スーパーカー消しゴム 蒐集 #東映

別に「アキバ系以外のオタクはマニアであって、オタクとは峻別されるべきだ!」などと偏狭なことをいいたいわけじゃありません。つかアニメであろうがゲームであろうがクルマであろうが音楽であろうがオタクはオタクだし。

しかしどんなオタクであれ、一般認識として共通項があるんじゃないかと。
オタク=コレクター、というね。
いやね、あなたはオタクですか?と聞かれたら、何ていっていいのかわかんないんですよ。なるほど、アタシはクレージーキャッツに関してはオタク的な知識があると自負していますし、野球オタクだの映画オタクだの昭和オタクだのといわれることも珍しくない。
しかしコレクターなのか?と聞かれると、全然なのです。つか収集癖のようなものがまったく皆無なんですね。
クレージーキャッツでいえば、たいしたオタクじゃなくても映画ポスターの一枚や二枚は持ってますし、ドーナツ盤も数枚は大抵持ってる。しかしアタシはというと、一応は持ってるという程度で、それも欲しくて欲しくてといった類ではなく、たまたま金があった時にたまたま発見したから買うか、程度の購入理由です。間違っても全映画のポスターや全レコード(ジャケット違いを含めて)を集めてやろう、なんて考えで買ったわけじゃない。

アタシが子供の頃、いや子供というより赤ん坊に毛が生えた程度の頃に「仮面ライダースナック」なんてもんが猛烈に流行りました。さすがにカードに執着する年齢でなかったこともありスルーでしたが、その代わり仮面ライダー怪人のソフトビニール人形は全部、いや今となっては本当に全部かどうかは定かじゃないのですが、それくらいの勢いで買い揃えました。(いうまでもないが親や親戚に買ってもらってただけだけど)
ひとつどうしても手に入らない怪人人形があって、地元で有名な「ここにないオモチャはない」とまでいわれたオモチャ屋まで足を運び、ついには最終兵器というべき問屋にまで行ったのです。
つまりこの時点では、アタシはコレクターの素養があったということになります。

第一次仮面ライダーシリーズが終わってアタシが小学生になった頃、仮面ライダースナック的なものが発売されます。
といっても「お菓子のオマケとしてのカード」ではなく、カードそのものを買うのです。んで買ったカードを専用のファイルブックに貼り付けていくっつーね。
しかしカードの中身は封を開けてみるまでわからない。たしか一袋の中に5枚だか10枚だか入ってたと思うけど、当然ダブリも出てくる。ダブったカードは友達と交換して全カードを集めてね、みたいな感じでした。
しつこく買っていれば、まあ2/3くらいは集まるのですよ。しかしそれからはいくら買ってもダブリばっかりになる。友達と交換といっても極端に出づらいカードがあったりして、それは誰も持ってないので交換も進まない。
たしか残り50枚だかになった時点で販売元に申し込めば残りのカードを買えるみたいなシステムがあったはずだけど、なかなか残り50枚に到達しない。そんなことをしてる間に金も尽きてくる。

この出来事は収集癖を著しく削ぐことになってしまった。
今なら「何年かかろうが手に入れるまで諦めない」という姿勢もできます。しかし所詮は流行に乗ってとまではいわないまでも、他にも集めてる友達がいることもモチベーションになってやってたことだから、周りにカードを集めてる友達がいなくなるにしたがってやる気がなくなってしまった。
たぶんこのすぐ後くらいだったと思うけどスーパーカーブームがあって、スーパーカー消しゴムの収集が流行ったんだけど、この時点でアタシはすでに「全種類のスーパーカー消しゴムを集めよう」という考えは消えていて、本当に欲しいものだけ買う(ランボルギーニ・ミウラだけは手に入れる、みたいな)というスタイルにシフトしていました。

それ以降「欲しいものは何としても手に入れたい」けど、全種類コレクション、いわゆるコンプリートってヤツですか、そんなことをするみたいな考えは一切なくなった。だから大人買いの類もほぼしたことがない。あっても欲しいものが手に入った時点で終わる。
だからコレクターでは間違っても、ない。
いや、そもそもオタク=コレクター、なのか?どっちでもいいっつーか、そんなもん人それぞれの考えがあるだろうし考察する気もない。

しかしコレクターでない以上、一般認識のオタクとは違う、と自分では思っておるのですが、まあそれも誰がどう思うかはわからんしコントロールできんことだからね。







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