藤子・F・不二雄展に行ってきた、んだけど・・・
FirstUPDATE2014.8.7
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関東に住みだして結構経つのですが、未だに藤子・F・不二雄ミュージアムに行ったことがなくて。別段遠かないんだけど、あそこって完全予約制でしょ?なんとなく億劫で。

その代わりっちゃなんだけど、こないだ藤子・F・不二雄展に行ってきたわけです。といっても東京のはだいぶ前に終わったわけで、何故か大阪会場に。まあたまたま会期中に大阪に行く用事があったから、ついでっちゃついでなんですけどね。
会場に着くと、何か芸人らしき人たちがわいわいやってる。何かの番組の収録をしてたみたいで。5人くらいいてて、よく見るとプラン9でした。チラッとしか見なかったから誰がいて誰がいないかまではわからなかったけど、とりあえず、なだぎ武はいた。つか、なだぎのブログ見たら「藤子・F・不二雄展に行った」という旨が書いてあったので間違いないです。

まずはプロジェクションマッピングを使った映像上映。プロジェクションマッピングってのは一度ちゃんと見たかったから、それはいいんだけど・・・、いや最初にF先生の画像が出てきて(吹き出しとはいえ)挨拶ってのは卑怯でしょ。あんなことされたら、もうそれだけで涙腺が緩んでしまうわ。

展示内容は「ドラえもん」や「オバQ」第一話の生原稿などですが、雑誌再掲載用に切り貼りされたものです。つまり初出のまんまじゃない。ああやって見ると、特にドラえもんは相当描き直されてるね。つかほぼまるまる1ページ直してあるページもある。絵をちゃんと見れば余裕で気づくレベルなんだけど(のび太の鼻が尖ってない)、全然意識したことなかったわ。
でも生原稿を見ると、「すすめロボケット」の時点で「線」が完成されたのがよくわかるね。無機質なんだけど柔らかい線。あの線は、やっぱいいなぁ。

それよりもですね。
ゆかりの人や有名漫画家のサイン色紙がズラッと飾ってあるコーナーがあって、もちろんF先生に宛ててですよ。こうなるとまずA先生のを探してしまうのですが、まあさすがにないかなぁと思ったのですが、ちゃんとありました。
FキャラをバックにF先生の肖像画を描いておられたのですが、これが本当にリキの入った絵で。もうね、人目もはばからず、というか、周りに誰かいるかとか一切関係なく、ボロボロに泣いてしまったんです。

いうちゃなんですが、A先生も大作家なのにF関連事業では徹底的に「刺身のツマ」扱いじゃないですか。オバQにしたところで、F全集でも今回のエキシビションでも、たぶんミュージアムでもでしょう。申し訳程度に小さい小さい字で「※この作品は藤子不二雄A氏との共著です」とあるだけ。
アタシはね、冒頭でも書いた通り、吹き出しという形でさえF先生が喋ってるのを見るだけで涙が出てくるほどF先生を敬愛している。
でも同時にA先生もF先生と同じくらい敬愛している。そのA先生が刺身のツマ扱いなのは、あまりにもさみしかった。もうちょっと、なんというか、リスペクトの姿勢があってもいいんじゃないかってずっと思ってたんです。

でもアタシなんかが考えるより、A先生はずっと大きな人だった。名誉とかソロバン勘定とか関係なく、F先生との友情のが大事だとわかっていた。
邪推して悲しんでるアタシに、A先生はリキの入った肖像画ですべてを教えてくれた。
「そんなことどうだっていいじゃん。それより藤本は天才なんだよ」と語りかけてくれた気がしたんです。
たぶん藤子プロにとっても藤子スタジオにとっても、喜ばしい表現じゃないのかもしれない。
でもアタシは改めて思いました。

「藤本弘と安孫子素雄、併せて<藤子不二雄>というひとつの漫画家」だとね。

このエントリ、2022年に安孫子先生が逝去された翌日にまるまる再掲しました。
この人らの友情はすごいわ。何か、泣けるエピソードが多すぎる。んでそれを思い出してまた泣く、という。いやもう、漫画以外でまで感動させてくれなくていいよ。ほらまた泣けてきた。




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