機械脳の限界
FirstUPDATE2014.5.30
@Scribble #Scribble2014 #電脳 #インターネット 単ページ キュレーション Facebook 阪神タイガース

結構前の記事ですが、こんなのがありました。(現注・奇跡的にリンクが生きてたのでリンクを貼っておく)


まあ要するに、TwitterみたいにFacebookもニュース源になるようにしますよ、と。けどFacebookはフィルタリングしてる限りTwitterにはなれないんじゃね?みたいな記事でして。
訳者はえらく否定的な見解を示してますが、アタシ個人としては同意できることが多い。

たぶんFacebookの基本理念なんだろうけど、有用な記事と雑音でしかない記事を自動選別して、有用な記事だけ表示する、と。んで「どうです?すっきりして読みやすいでしょ?」みたいな感じなんでしょうか。
こういうFacebookの理念には以前も「あんまりよろしくない」という風に書いたし、今でもそう思う。
もうあからさまな雑音ならともかく、どうやって有用か無用かわかるんだよと。んでそれがまた全然的外れだったりするし。

さいきん「あなた好みのニュースを自動で選別して表示しますよ」みたいなスマホ向けアプリがいろいろあります(現注・いわゆるキュレーションアプリ)が、これまたまったく的外れなんですよ。
たとえばキーワードとして「阪神」ってのを登録したとする。でもそれじゃ全然ダメで、当然競馬のニュースから阪神高速、阪神電車のニュースまでごちゃ混ぜに出てくる。
じゃ「タイガース」にすると、メジャーリーグのタイガースのことや、再結成ツアーなんかが出てくるし。いやそっちのタイガース(現注・沢田研二らが所属したグループサウンズのザ・タイガースのこと)も好きっちゃ好きなんだけどさ。
まだ関係ない記事が表示されるだけなら構わない。でもね、次のカードが巨人なら巨人のこともちょっとは知っておきたいじゃないですか。
試合に負けた次の日は、ネガティブな記事は読みたくないけど、梅野のホームランの記事だけは読みたかったりするし。

仮にそこまで求めるのは酷だとしても、タイトルや本文に「阪神」ってワードが入ってなければガン無視される。(だからキーワードを「阪神タイガース」には出来ない)
大和、とかならともかく、んなもん「鳥谷」とか「藤浪」とあって、ちょっとでも野球用語が入ってたら、そんなん阪神絡みの記事に決まってるでしょうが。
そんなこんなを全部察知して選別してくれるならいいよ。でもそんなこと無理でしょ。ましてや一般ニュースで「あなたはこんなニュースが興味ありますよね」なんて当たるわけがない。
こんなことにイライラするくらいなら、とりあえず興味のありそうな記事は全部表示してくれる方がよほどありがたい。興味のない記事は読み飛ばすだけなんだから。

しかしですな、「こういう記事に興味がありますね」ってのは的外れだったとしてもまだ許せるのですよ。
でも勝手に「これは興味ありませんよね」と決めつけられるのは本当に腹が立つ。だって表示すらされないんだから、もしそのアプリにニュースという情報を得ることを頼ってたら、知る機会を奪われるってことだからね。
Facebookもそうで、こないだ書いた記事読んでくれた?とか聞かれても表示すらされてないから読みようがない。逆に「他はどうでもいいから、この記事だけはみんなに読んでほしい」ものに限って、ほとんど表示されてなかったりする。

アタシはね、今の技術じゃ機械的にフィルタリングするなんて無理だと思ってる。そんなに賢くないよ。はっきり明示されているものならともかく、個人がなんとなくボヤーっと思ってることまで察知できなくて当たり前だよ。つかそこまで機械を信用すんなよと思ってしまうのです。
そもそも迷惑メールのフィルタリングだって、さいきんになってようやく使い物になってきた段階なんですよ。あれだけ判定材料の多い迷惑メールでさえやっとこさなのに。

それでもGmailの迷惑メールフィルタリングとか結構間違ってるけどね。さきのニュースアプリと一緒で、迷惑メールが受信トレイに入ってるのは「また間違えてやがる」と笑って済ませられるけど、結構重要なメールが迷惑メールフォルダに入ってたら腹が立つなんてもんじゃないですよ。
あれだけ大規模で技術力の高いGoogleがやってるメールサービスでさえ、その程度なんだからね。
もう機械的フィルタリングなんか諦めたらいいのに。どうしても挑戦したいなら、人間がボヤーっと考えてることまで察知できる画期的なアルゴリズムでも考えたらどうでしょうか。無理に決まってるけど。だって脳から直接情報を得る術がないんだから。

「今までの傾向」だけで思考だったり未来がわかるとか、本気で思ってんのかねぇ。それって占いとか競馬の予想が絶対当たるっていってんのと一緒の気がするんだけど。







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