阪神の正捕手は
FirstUPDATE2014.5.19
@Scribble #Scribble2014 #プロ野球2014年 単ページ 阪神タイガース 藤井彰人 梅野隆太郎 正捕手

とてもじゃないけどまとまってると言い難いのに、勝敗表的には何とか見れる、みたいな今年の阪神ですが、まあ実に弱点が多い。

一番の弱点は監督ですが、それは抜きにして、アタシは捕手がウィークポイントだと思うのですよ。
今年というか、ここ2、3年は藤井が正捕手扱いですが、どうもね。
不満とはちょっと違ってね、だって藤井ほどソツのない捕手もちょっと珍しい。
キャッチングはまずまずだし、リードも破天荒なもんじゃない。盗塁阻止率だって年齢を考えたら立派なもんです。
けど、なんていったらいいのかな、どうも去年の後半くらいから「リードが読まれてる」気がするんです。
え?そこ打ってくる?みたいなことが多くなってきてね。藤井のリードの傾向に合わせて相手が打撃スタイルを変えてきているというか。

それはいいんですが、頑固なのか引き出しがあまりないのか、どれだけ狙われてるような打ち方されてもリードを変えないんですよ。あれ、なんでなんだろ。
4月のヤクルト戦も、ヤクルト打線が外角高めをライト線を狙って、みたいに振ってきてるのに、どれだけ打たれても勝負球は外。それもストライクゾーンで勝負してる。
さっきも書いたように、藤井はすべてソツのない能力を持ってると思う。でも正直優勝チームの正捕手としては如何にも物足りない。
まあ阪神に来るまでは正捕手として出てたことがほとんどないんだから、引き出しが少ないのはしょうがないんだけどね。でももうちょっとフレキシブルにやってくれないと、ね。

じゃあ誰が正捕手なら、優勝チームに導けるかですが。
去年、突然、といった感じで清水が台頭しましたが、別段急成長した風でもなかった。ただ藤井のリードが狙い打ちされてたから、いい感じに目先が変わっただけだろうな、と。所詮目先が変わっただけだから、そのうちやられるなと。ま、今年に入ってその通りになりましたが。
日高は打撃はともかく正捕手の器じゃない。
鶴岡は藤井の怪我以降、本当に頑張ってると思うし、癖のある面白いリードをするけど、これも優勝チームの正捕手ってほどじゃないし。「優勝チームの二番手捕手」としては最高峰だけど。
そこで梅野、といいたいところですが、さすがに未知数すぎる。
つまりはそんな選手は阪神にはいない、となります。

よく阪神は捕手ばかり集めて何してるんだ、といわれますが、二番手レベルの捕手をとっかえひっかえしてってのは、そこまで悪くはないですよ。シーズンは長いからね。現に鶴岡を獲ったおかげで藤井が怪我しても問題なかったし。
それでもいずれは文句なしのレギュラーを作らなくてはならないわけでね。
別にFAを否定するつもりはないけど、何しろ捕手は、ほれ、人材難だから。そんな簡単に獲れるわけない。
となると自前で、となりますが、そうとなれば、やはり梅野しかいないと思うのです。
小宮山は最悪の形で最大のチャンスを逃したし、個人的に期待してた原口はいくらなんでも怪我が多すぎる。

梅野がたいしたもんだと思えるのは、オープン戦で結果を出したこともさることながら、最後まで離脱しなかった、これに尽きます。しかも途中から一方的な展開になったこともあって開幕戦からマスクを被ることができた。
なんというか、持ってるんですよ。
プロ野球の世界で活躍しようと思ったら、持ってることが大前提なんですが、捕手の場合特に顕著で、だってポジションがひとつしかないからね。
正直今の梅野の実力じゃ正捕手にはおぼつかない。
打撃はここまで二本塁打と長所を発揮してるし、何よりフルスイングできるのが凄い。(フルスイングとオーバースイングは違うからね。フルスイングはちゃんとしたフォームで、しかもタイミングが合ってないとできない。オーバースイングはただ無茶苦茶振ればいいだけだから)

でも捕手としては、簡単に後ろに逸らさないのはいいけどキャッチング自体はまだまだだし、インサイドワークも勉強するとこだらけ。
昨日の<ほぼ誤審>もね、やっぱりブロック自体が甘すぎる。(現注・残念ながら<ほぼ誤審>がどんなプレーだったか皆目記憶がない)
つまりまだまだ発展途上といえる選手でしかないわけで。
しかし実力がどうこう以前に、小宮山、原口、ついでにいえば狩野は確実に持ってなかった。そんな選手は「優勝チームの」なんて言葉がつかない弱いチームの正捕手にすらなれない。

でも梅野は持ってる。だから捕手レギュラーを一本化しようとするなら、梅野しかない、となると思うんですけどね。







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