マックの取り柄
FirstUPDATE2014.3.13
@Scribble #Scribble2014 #施設 #神奈川 単ページ マクドナルド 閉店 利便性 希少性

マックって書くとややこしいなぁ。ラーメンズのパソコンくんの相方みたいだし、キットカットの発売元みたいだし、オーディオメーカーみたいだし、巨人の外国人選手みたいだし。←さすがにそれはない

どれでもなく、つか残ってるのはいっこしかないんでお判りでしょうが、ファストフードのマクドナルドの話です。
マックの不振というか、評判の落とし方というか、なんとなく芳しくないイメージになってます。ネット上では「値上げ」と「味」が二大批判ポイントになってますが、それは関係ないと思うのですよ。
昔の方がずっと高かったし、今更美味さを求めてマックにいく奴もいないはずなんです。
それより大事なことが抜け落ちてるんじゃないかと。

今から数年前、不採算店舗を中心に店舗数が大幅に削減されたことがありました。
アタシがよく行ってたマックもこの波に逆らえず閉店になったのですが、正直何で閉店になったかよくわからなかった。
家の近く、しかも24時間営業だったので、昼間はもちろん、夜中に作業とかしてて気分を変えたくなった時もよく利用していました。その印象でいえば、さすがに並んではなかったけど、どの時間帯でも満遍なく人がおり、不採算店舗には思えませんでした。
たしかキッチンの規模が小さい店舗も撤退の条件だったようにおぼえてますが、ここは客席もそれなりにあり、キッチンも小さいとは見えなかった。つまり何で閉店するか理由がさっぱりわかりませんでした。(現注・今さらボカしてもしょうがないのではっきり場所を書いておけば、東急大倉山駅の側にあった店舗です)

閉店の日のことはよくおぼえています。
物凄い数の人が最後の瞬間を目に焼き付けようと集まりました。その中のひとりのおばちゃんが「すごい人ですね」と呟いたのを受けて店長らしき人が「愛されてましたからね」と答えていたことを、異様なくらい鮮明に記憶している。

マックの最大の利点は異様なまでの店舗数にあったと思います。「え?こんなとこにまであるの?ホント、どこにでもあるな」と思わせるだけの圧倒的な店舗数。それはチェーン店でありながら地元密着にも繋がっていたわけで、先のアタシが通っていた店のような愛され方もあり得たんじゃないかと。
逆の言い方をするなら、そこまで地元に密着した店舗を閉店するということは、ある種の裏切りでもあるわけです。少なくともいい感情は残らない。おそらくそういうことが全国であったはずなんです。

不採算店舗を大幅に減らすことで、マックの業績はかなり上がったというか、かなり赤字を減らしたといいます。たしかに即効性のあるやり方でしょう。創業者ではない社長はどれだけ赤字を圧縮できるかで評価されるところがあるので、止むを得ないといえば止むを得ない。しかしこれは禁断の手だったような気がしてしかたない。一番の売りである「利便性」を捨てるってことだからね。
チェーン店てね、もうどっちかしかないと思うのですよ。少し前のマックのように、まるですべての駅を埋めるが如く店舗数を増やすか、逆に再進出したウェンディーズみたいに店舗を絞りに絞って希少価値を出すか。

マックは前者でしょ明らかに。だったらとことん利便性を追求すればいいのにと思う。利便性さえ素晴らしければ値段や味はある程度どうでもいいとさえ思うんですわ。







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