今まで一番笑った肩書といえば、元横綱・双羽黒こと北尾光司の「スポーツマン」でしょう。
優勝経験のないまま横綱になり、親方と喧嘩して廃業した挙句、後にはプロレス転向した北尾ですが、よくわからない活動をしていた期間も長く、「スポーツ冒険家」みたいな肩書だったことが多かったのですが、いや、スポーツ冒険家でも十分わけがわからないのに、「スポーツマン」てな場合もあって。
なんだよスポーツマンって。お前は金太郎か。つかスポーツマンとか肩書かよ。
昔カメラマンをやってる友人の名刺を作ったことがあったのですが、肩書をどうするか、相当ディスカッションしたおぼえがあります。
たしかにカメラマン自体、十分肩書なのですが、名刺に入れるとことの他かっこ悪い。実際「CAMERA-MAN」と入れてる人がいて、あまりにもかっこ悪いので避けようとなったわけです。かといって「写真家」や「フォトグラファー」では大仰すぎるし。
結局何になったんだっけな。忘れた。
まあ友人の話はこれくらいにして、アタシ自身の場合も難しい。カメラマンよりもっと難しい。
名刺を作った、てなくらいだから、アタシの有り体の一般的な職業名はグラフィックデザイナーということになるのですが、これは恥ずかしい。
いやいや、そんな立派なもんじゃござんせんよ、と謝りたくなる。しかしどうしても肩書が必要な時があるわけで、申し訳ない気持ちいっぱいで「グラフィックデザイナー」と書くわけでして。
別にへり下ることもないのですが、それにしてもグラフィックデザイナーって、何かフォトグラファーと同じニオイがしません?
ただ名刺だけは他にないかと考えたのですが、カメラマンと違い、言い換え、みたいなのがあんまりないんですな、これが。
たとえば「図案家」とか狙いすぎでイタい。イタすぎる。とはいえ「DTPデザイナー」じゃかっこ悪すぎるし、「DTPオペレーター」では職種が違う。つか「DTP」とかダサすぎでしょ。
なんかこう、ダサくもなく臭みもない、それでいて一発で何をやってるかわかる、いい肩書ってないもんですかね。場合によってはギャラ発生してもいいから誰か考えてよ、ねえ。