2010年10月21日、発売される直前の「植木等ショー!クレージーTV大全」(洋泉社刊)が手元に届きました。
こうやって一冊の本に仕上がっているのを見ると本当に感無量だったことを昨日のように思い出しますが、ここからはその時の感想です。
パラパラとめくっていくと、まず写真に驚かれるでしょう。何しろほとんどの写真が初出。皆様が確実に見たことがない写真ばかりです。もうこれを見ているだけで幸せな気持ちになることウケアイですよ。
さあ、次に何を書きましょうか。
この本は「植木等スーダラBOX」のガイドの要素も多分にありますので、当然「植木等ショー」メインです。ですから現存しているもののDVDボックスに収録されなかったエピソードに関しても詳しい紹介がありますし、全放送リストも掲載されています。
また特典映像として収録された「8時だョ!出発進行」も放送リスト付きです。
DVDボックスの中に「植木等スーダラ90分!アッと驚くクレージーキャッツ大集合!!」からの映像が収録されています。
これに関しては「何でそんな新し目の映像なんだよ。それだったら昔の映像をちょっとでも多く収録してくれよ」という気持ちもわかります。
が、これはちゃんと意味があるのですよ。
今回のDVD、及び書籍は「植木等の魅力のすべてを見せる」ためのものです。そして植木等の魅力を引き出すことに尽力した人たちにもスポットを当てています。
クレージーキャッツのブレーンといえば、青島幸男をはじめ、萩原哲晶だったり宮川泰だったり古澤憲吾だったり田波靖男だったり・・・それこそいろんな名前を上げる人がいると思います。
が、こういう時にあまり出てこない名前、にも関わらず非常に重要な人たちがいるのです。
ひとりは砂田実。クレージー初のレギュラー主演番組「おとなの漫画」では変名で構成を担当し、「なんであるアイデアル」のCMの演出、そして「植木等ショー」のメインディレクター。さらには「スーダラ伝説」期の「植木等デラックス」の企画まで、ライオンのキャッチコピーではありませんが、まさにおはようからおやすみまで植木等という人に関わっていたわけです。
もうひとりは鴨下信一。「植木等ショー」では奇抜な演出で、また変名で「クレージーキャッツ・デラックス」の構成、そしてそしてさきの「植木等スーダラ90分!」では「平成名物 無責任社長」の演出・・・。
ここまで書けばもうおわかりでしょう。「植木等スーダラ90分!」、特に「平成名物 無責任社長」は植木等という人の流れの中で絶対に外せないのです。
砂田実が、そして鴨下信一がどういう形でクレージー、そして植木等と関わることになったのか、それは本を読んでいただければ早いです。両名のロングインタビューもバッチリ掲載されています。特に砂田実の「おとなの漫画」に関わった時の爆笑エピソード、鴨下信一の植木等論は必読です。
とにかくアタシが関わったとか関係なく、マジで濃厚な本なので、ファンなら間違いなく持ってて損なし!得ばっかり!!
まずは書店で実際に手にとってみてください。パラパラとめくるだけで「これは買わなきゃいかんだろ」と思わせるだけの内容ですから。
追記1:今回調査した中で、ページ数の関係で残念ながらオミットしたデータ等に関してはこのサイトで補完していきますので、そちらもお楽しみに。
追記2:2010年10月21日発売の「映画秘宝」にて「植木等ショー!クレージーTV大全」と「植木等スーダラBOX」、および谷啓さんの追悼記事が計3ページに渡って掲載されています。
「植木等ショー!クレージーTV大全」もディスコンになっちゃったからね。もっと広く読まれて欲しかったけど、再販をかけるにも洋泉社もなくなったし難しいわなぁ。 |
---|
@クレージーキャッツ @植木等ショー @植木等 #本 単ページ PostScript #2010年代 #映画 #物理メディア