某朝ドラって、こんな話だったよね?
FirstUPDATE2009.3.28
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たしかこんな感じだったような気がするんだけど、実際どうだったか気になって夜も眠れない、なんてことは断じてない。

話は朝の連続テレビ小説のことである。タイトルは・・・何だっけか。まあタイトルなんかどうでもいいや。
見てなかった人のために簡単に説明すると、これは島根の純朴で何の取り柄もない青年が童貞を失うまでの話である。
主人公の名前は丹波。一部からは丹波リンの愛称で親しまれている。この丹波リンが幼なじみの双子の姉妹の片割れに恋をし、やがてもうひとりの、祇園で芸妓の修行に励む双子の片割れ、さらに後輩のノッポくんを交えて4人でバンドを始める・・・。
でもこんなのはサイドストーリーでしかなく、何といっても主人公の丹波リンが童貞であることを理由に社会から理不尽な目に合う、それがメインテーマになっていた。
特に感動的だったのが丹波リンの決めゼリフだ。

「童貞だって人間だガ!」

感情を高ぶらせて松江弁で激白するこのセリフは多くの人々の涙をさそったに違いない。
彼にアドバイスをおくるのが、能面のように無表情で、感情はすべて首の傾け方で表す男、イシバシである。
丹波リンの激白にもイシバシは顔色ひとつ変えずこう切り返す。

「いい加減目を覚ますんだ丹波!今の日本では童貞は人間扱いされないんだ!キミぐらいのトシで童貞だと、世間からは何の魅力も能力もない、そういう認識しかされないんだ!」

丹波リンは何とか童貞脱出を計ろうとする。が、それはことごとく失敗に終わる。ついに意を決して風俗に行くが、風俗嬢にこっぴどく馬鹿にされ、またしても童貞脱出は失敗に終わる。
しかしそんな丹波リンにもついに春がくることになる。初恋の相手でない方の双子の片割れ(芸妓の方)にプロポーズし、それが受け入れられたのだ。
初夜が待ちきれず、何をやっても手につかない丹波リン。そしてついに結婚式当日を迎える。
が、ここまで来て最大の問題が発生する。
今や何故か世界的なギターリストとなったかつてのバンド仲間の後輩ノッポくんに

「先輩、まさかとは思いますが、当然やり方は知ってますよね?」

と聞かれた丹波リン、自信満々に

「当たり前だガ!昨日もビデオで予習しただガ!まかせてゴシナイ!」

「ビ、ビデオってまさかアダル・・・」

そう、丹波リンはAVそのままのプレイをすればいいと思ってたのだ。
果たして丹波リンは無事童貞を脱出できるのか・・・・。

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・・・やっぱ面白くないな。アタシの能力のせいもあるけど、骨格がここまでダメだと面白くするのは至難の業です。
最後の方、あきらかに台本に手が入ってたけど、手を入れた人、大変だったろうな。勝手に話を変えて書いてみてつくづく思った。
おそらくあの台本をいくら変えても面白くするのは困難っす。てか本当にできるのか。知らんけど。

もうさすがに時間が経ってるので名前を出すけど、ターゲットとなっているのは「だんだん」という朝ドラです。
これ、アタシが今まで見てきた、朝ドラに限らず全ドラマの中でも最低の作品で、つまらないくらいなら、いくらでも許せるけど、演出も脚本も商品としての体を成してなかったんだから。
「ちむどんどん」がメチャクチャ叩かれてましたが、アタシは「ちむどんどん」を見てないのでどっちがどうとは言えないけど、間違いなく言えるのは、いやいや「だんだん」も負けてないよ。そんな簡単に負けるほどではないぞ、と。
本文でネタにしてるタンバリンを演じた俳優も不幸だわ。本当ならっつーか脚本がまともレベルなら儲け役だったのにね。




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