わかってる「俺たちの朝」
FirstUPDATE2009.1.28
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手を抜いちゃいけないとこで手を抜くってのは、結局力の入れどころがわかってないからなんだろうか、とか考えると夜も眠れない。

今、ファミリー劇場で「俺たちの朝」を放送していますが、はじめて見たのは中学生の時。たしか関西テレビで深夜に再放送をやってたはずだけど、これがもう、面白いというより、すごい影響を受けたというかね。
それからン十年。あらためて見返してみると、やっぱりすごいドラマだなと今更ながら感服します。
高校生の時に、前作ともいえる(製作会社が違うけど)「俺たちの旅」にもハマって、でも10年後とか20年後とか作られる度に、どんどん嫌になっていったというか、本編への思い入れも削がれるようだったのはよく憶えている。
その点「俺たちの朝」は変な続編とか作られず、逆に永遠の命をあたえられたような気がするわけで。

このドラマの舞台は鎌倉・湘南といった、いわゆる江ノ電沿線。このドラマのおかげで江ノ電が廃線にならずに済んだという話は有名です。
まあそれはいいとして、昔、一時期湘南に住んでたことがあって、今でも時たま行くことがあるんだけど、すごい丹念にロケしてるってわかるのね。もちろんだいぶ変わっちゃったんだけど、それでも「あ、あれはあの辺りだな」とかわかってしまう。
去年だったか、織田裕二が、ほれ、アイラーブベイベーとか歌ってたドラマがあったでしょ。(現注・たぶん2008年にフジテレビで放送された「太陽と海の教室」のことだと思う)
あれも湘南が舞台なんだけど、これって絶対湘南でロケしてねーよみたいなとこが頻発してたからね。
ホント、ちゃんとロケしろよ。てかロケハンすらしてねーだろ。許可がおりるとか役者のスケジュールの都合なんて関係ない。そういうことが如実に完成度をさげるんだから。

それは置いておいて「俺たちの朝」ってドラマ、というか作劇としてもよくできてる。役者の技量というよりもやっぱり脚本がちゃんとしているのが大きい。
いずれちゃんと書くつもりだけど、登場人物の心情を無視したり、絵で見せることを放棄してナレーションとかで話を進める、現在放送中の某朝ドラとかとは全然違う。(現注・某朝ドラ、とは2008年度下半期の作品だけど、タイトル他は別のエントリで書いてるので割愛)
もうね、脚本家を含めたドラマの作り手が「力のいれどころ」ってのがわかってない、いや、キチンと伝承されてないんじゃないかという気がするんですよ。
やるべきことをやってないと「奇抜な設定」も「現代性(旬の役者を揃えることも含めて)」も意味ををなしてこないと思うんだけど。

何だか愚痴っぽくなってしまったけど、今放送されているドラマで「俺たちの朝」ほど「力のいれどころ」がわかっているドラマを自分は知らない。

「俺たちの朝」と言えば勝野洋、勝野洋と言えばキャシー中島ですが、キャシー中島って明るくて豪快な、それこそ勝野洋を尻に敷いてそうなイメージだったのに、長女を亡くしてからまず「かわいそう」というのが先にたつようになってしまったんですよ。
それを言えば風見しんごもですよね。ああいうのは難しいわ。というか芸能人も大変だわ。




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