どうしても「特技」と聞くと円谷英二を思い出してしまう人をアタシは・・・これじゃ終わってしまうじゃないかと考えると夜も眠れない。
こないだ書いた「趣味・映画鑑賞」の「特技・パソコン」版です。
大昔、まだマイコンなんていう呼び習わしをしてた時代、特技なんて答えようと思えば、BASICでプログラムが書ける程度じゃだめで、マシン語を使ってゴリゴリ書けないととてもじゃないけど特技とはいえなかった気がします。
いつしか呼び名がマイコンからパソコンに代わり、90年代に入る頃には、パソコンを使えるイコールプログラムが書ける、ではなく、ソフトが使いこなせる、に変わっていった。パソコンは電子ブロックの仲間から、ビデオデッキとかの仲間になった瞬間です。
パソコンのソフトプレーヤー化はマックとファミコンが果たした役割が大きいと考えますが、それはまた別の話。
今ではソフトが使いこなせるイコール特技・パソコンになった、といい。いや、やっぱりよくない。
たとえばCADソフトやDTPソフト(アドビのやつ)、DTV、DTMなどが使いこなせる人って「特技・パソコン」ではなく「特技・CAD操作」なりDTPなり、ですよね。
でもこれらができるのは「十分条件」ではないものの「必要条件」には違いない、とは思う。
それにやっぱり「特技・パソコン」というからにはプログラムが書けるぐらいでないと話にならないんじゃないだろうかね。
ところがプログラムといってもいろいろあって、Windows用アプリケーションもそうだし、ケータイ用JAVAアプリも然り。PHPなんかのWEBアプリも立派なプログラムです。
それを言い出すとスクリプト程度ならどうなんだ、とか、エクセルのマクロとかは、とかいくらでもいえるが、問題はそこじゃない。
はたして数あるアプリケーション、それこそCADとかDTPとかのソフトをすべて完璧に使いこなすことができて、しかもWindows用、Mac用、Linux用のアプリが書けて、当然JAVAアプリなんかお茶の子さいさい、WEBにも精通し、サーバさえ用意してくれたらGoogleMapsやGmail程度のものなんて簡単だよ、と言い切れる人でないと「特技・パソコン」とは呼べない気がする。
はたしてそんな奴この世にいるのか?某巨大掲示板なんかみると、天才ハッカー気取りの酢豆腐野郎がごろごろいるけど、ただ知識が偏ってるだけじゃねーかとしか思えないわけで。
もし履歴書とかに「特技・パソコン」なんてこと書こうものなら、そういうのに疎い上司から何をいわれるかわかったもんじゃない。
「キミ、ライバル社のホームページをハッキングしてくれないか」
「このエアコン、マイコン内蔵とあるが、これでエクセルを動かせるようにしてくれ」
とかいわれる可能性もあるわけですよ。
いくら理屈で説明しても「パソコンが特技と書いてあるじゃないか!そんなこともできないのか!」とかいわれるかもしれないのだよキミ!
ああ恐ろしい。絶対迂闊に「特技・パソコン」なんて答えるまい。ま、実際そんな目にあってる奴を自分は知らないけど。