体調が悪くて更新間隔が開いてしまった。身体は元に戻ったけど、また無事書き連ねていけるのかと考えると夜も眠れない。ということはない。
アタシは元々身体は頑丈な方ではありません。子供の頃から内臓系が弱く、幼稚園の時には内臓系の病気で入院しています。
おとなになってからも胃腸の弱さは困ったもので、たいていそれが引き金となって風邪を誘発する。だから風邪なんて慣れっこなんだけど、どうも風邪を引くと感情のコントロールがしづらくってしょうがない。
些細なことで腹を立てるのもそうですが、妙に涙もろくなったりもする。まあこれはトシも関係あるんだろうね。
ここんとこ聴く度に涙がでてくる歌があります。それが「エイトマン」と「若いってすばらしい」の2曲。
「エイトマン」は説明しだすと長くなるのでまた今度にしますが、「若いってすばらしい」はもっと単純に、バックグランドとか関係なしで涙がでてくる。
いや、もしかしたら昭和という時代の中で、たった一曲をあげるのなら「若いってすばらしい」になるのかもしれない。それぐらいの名曲です。
岩谷時子の歌詞もいいけど、槇みちるの声もいい。そしてなんといっても宮川泰に尽きる。
宮川泰は生前、この曲を自作の中で一番好きな曲に挙げていましたが、宮川泰が手掛けた楽曲でメロディがいいというのは実は珍しい。
宮川泰という人はあきらかにアレンジャーよりの人で、だからアレンジが素晴らしいのは当たり前であり、しかしメロディメーカーではなかった。
作編曲を担当してる楽曲をよく聴いてみると、実はメロディは少ないのですね。それを多彩なアレンジで魅せるわけですが、素人考えではメロディをつくるよりアレンジの方がよほど面倒そうなのに、とか思ってしまう。
しかし「若いってすばらしい」に関していえば、特にBメロ(サビ)が素晴らしくよくできていて、いつもここで落涙しそうになる。
宮川泰は「明日があるさ」を念頭においてつくったらしいけど、個人的には「明日があるさ」(これも十分名曲なのですが)を超えている気がしてならない。
相手はあの「上を向いて歩こう」の中村八大。それを易々と、とまでいかなくても超えてしまったと感じさせる曲をつくりあげた宮川泰。
「意識したものを超える」という例を自分はあまり知らない。
「若いってすばらしい」は本当に名曲ですよ。それは今も同じ意見です。 でもね、当時の隆盛を誇っていたナベプロの、「ザ・ヒットパレード」や「シャボン玉ホリデー」に出演していた頃のタレント、スタッフがもうほとんどこの世からいなくなって(この曲を歌唱した槇みちるは存命だけど)、何か「この世から消えたモノ」を喚起してしまって妙に物悲しくも聴こえるんです。 上手く言えないけど、これも<フリ>が効いてるってことになるんでしょうかねぇ。 |
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