赤い編集
FirstUPDATE2009.1.7
@Scribble #Scribble2009 #テレビドラマ 単ページ 大映ドラマ 赤い嵐 柴田恭兵 緒形拳 能瀬慶子 編集 PostScript #1970年代 #2010年代 #引っ越し #映画 #物理メディア sugame京浜

誰にとっても納得できる名場面集なんてあるのだろうかと考えると夜も眠れない。

こないだ撮りためた映画を消化せねばならんという話を書いたけど、あまりにも骨が折れるためとうとう編集ソフトを買ってしまいました。
DVDに焼いていくのはフリーソフトでもできるのですが、これが非常にめんどくさい。その点購入した編集ソフトはさすがに有料だけあって、手間も少なくて済むのがうれしい。
とはいえそれでも結構面倒なんだわ。それというのも、さすがフリーのものと違ってできることが多い。となるとどうしても少しは凝ったものにしたくなる。
しかしてこれまでと作業量は変わらないのであった。アホか。

よくよくレコーダを覗いてみると、HDDレコーダの肥やしは映画だけではなかった。ドラマなんかも結構な分量を占めているのです。
中でも去年TBSチャンネルでやってた「赤い嵐」を何とかしなければと思うとうんざりしてくる。
そう、そういうドラマがあったんですよ。今から30年近く前の作品で(現注・1979年放送)、主演は柴田恭兵。制作は大映テレビ。
仮にこのドラマの存在を知らなくても、これだけ聞けば、どれほど濃厚で脂っこい内容か想像していただけると思う。

実は大映ドラマってのは、アタシはあんまり好きでないんです。なのに保存しておこうと思ってしまったのは、柴田恭兵があまりにも面白かったからなのですな。
「あぶない刑事」以降の柴田恭兵しか知らない人には「あまりのキザぶりが面白いのかね」と思われるかもしれないが、違う。
文字通り、恐ろしいほどのコメディアンぶりで、信じられないぐらい笑わせてくれる。
顔はやっぱり二枚目なんだけど、このドラマを見てると全然そう見えないんだからフシギです。

奇妙なダンス、とんでもないセリフまわし。
能勢慶子との「しのぶちょあん!」「ばごどざん!(まことさん・能勢慶子のセリフ)」
緒方拳との異様としかいえない対決。どれも大映ドラマスパイスがたっぷりふりかかっているわけで。

しかしあれなんだわ。ドラマとして、というかストーリーはどうでもいいんだよね。ただただ柴田恭兵の奇行が楽しいだけで。
だから名場面集でもつくって、こういう面白さを共有できるであろう友人に見せようと思うんだけど、これが大変すぎる。
「このシーンはいるな」
「長すぎたら逆に面白くなくなるぞ」
とか考え出したら、いつまでたっても終わらない。

初回放送から28年(現注・執筆当時)、再放送からでも一年近く経ってるのに、いまだに「赤い嵐」のことで頭がいっぱいな男なんて、自分以外に他に知らない。

「赤い嵐」の内容はともかく、アタシはね、2018年末から2019年頭にかけて引っ越ししたのですが、ちょうどこのタイミングでTBSチャンネルで「赤い嵐」をやってたのですよ。
本当ならメンタルも肉体のボロボロ、しかもやってもやっても終わらない引っ越し、それだけで手一杯のはずなのに、あろうことか、アタシは「たぶんもう二度とチャンスがない」と踏んでしまって「赤い嵐」全話録画する!と決めたのです。
正直、このためにエラい目にもあったんだけど、すべてが終わった今、ちゃんと手元に「赤い嵐」の映像が全話分あるわけで、よかったよかった。のか?




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