「THEアキラ節」に最敬礼!
FirstUPDATE2006.6.26
@クレージーキャッツ @宮川泰 単ページ THEアキラ節 小林旭 メドレー 遺作 PostScript #2000年代 #クルマ #物理メディア yabuniramiJAPAN

 2006年7月21日発売の「THEアキラ節~マイトガイ・ヒット・パレード~」を、発売に先駆けて聴く機会に恵まれました。

 え?たしかにクレージーファンと小林旭ファンがカブってることが多いけど、直接関係ないんじゃないかって?とんでもない。実際アタシも小林旭に関してはほとんど素人同然なのですが、これに関してはまったくの別、クレージーファン・オンリーの人にも非常に重要な盤なのです。
 まず<編曲総指揮:宮川泰 編曲:溝渕新一郎>というところに多くの方が食いつかれるのではないでしょうか。宮川泰渾身のアレンジは、なんと伴奏がフルバンド(!)という昨今では珍しいスタイルで録音されています。

 この曲は「スーダラ伝説」とおなじく、小林旭のヒットメドレーなのですが、プロデューサーの佐藤利明氏のこだわりから、「スーダラ伝説」とおなじく全15曲で構成されているのです。
 これだけでも「スーダラ伝説」を十分すぎるほど意識した、小林旭版「スーダラ伝説」であることがおわかりいただけるでしょう。

 いや、そんなデータ的なことはいいんです。肝心の音はどうなのか。
 結論からいえば、クレージーファン・オンリーの人も、これは「買い」です。
 なにしろアタシは小林旭の楽曲をまるで知らないのですが、そんな人でも心配無用です。聴いてみればわかります。というのも意外なほどほとんど知ってたりするんです。なんでかって?わかんないですよ。今まで積極的にCDとか聴いたことないのに、でも知っている。つまりそれほど潜在意識にすり込まれやすいような曲ばかりで、あっという間に馴染めてしまいます。

 んで伴奏なのですが
 さきほども書いた通り、なにしろフルバンドでしょ?もうそれだけで別次元のヨサがあります。
 メドレーなのでブリッジが非常に重要になるわけですが、これが本当にすごくて。いわゆるリミックス的なつなぎではないし、「スーダラ伝説」のつなぎ方とも異なる。なんとも不思議なものなのですが、これが本当にすばらしい。しいていえば「スーダラ伝説」の発展型といえるんでしょうね。とくにラスト前の「自動車ショー歌」と「熱き心に」をグチャグチャに混ぜ込んだところなど、聴いてて身震いがするほどのすごさです。

 これが結果的にですが、宮川泰最後の仕事(だと思う)になってしまいました。
 録音にも立ち会われていたようですが、すでに相当体調が悪そうだったらしく、それでも、ある意味宮川泰の天才性がもっとも発揮出来る<メドレー>だったためか、相当な決意を持ってこのCDの制作に挑まれたようです。

 何にしろ、一番最後の仕事がこうした「本当にちゃんとした」もので、本当に良かった。

正直クレージーキャッツとはあまり関係ない話なのですが、それでも宮川泰の話ではあるし、今になって外すのもどうかと思うのでそのままで。




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