高田純次がハマる番組
FirstUPDATE2005.3.15
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えと、ひさしぶりに「高田純次について書け!」というリクエストにお応えして。(現注・誰からどんなリクエストがあったのか記憶皆無)

高田純次ですか・・・。正直あんまり書くことないんですけどね。東京乾電池の芝居だって見たことないし。まぁいい。無理矢理でっち上げます。
まず高田純次が好きか嫌いかといえば、正直あまり好きなタイプのタレントではありません。とくに「天才たけしの元気がでるテレビ」での高田純次はかなり不快に感じたものです。

以前所ジョージのことを書いた時に、「所ジョージのいいところは、本心が見えにくい」みたいなことを書きましたが、高田純次にもそれが当てはまるかというと、なんとなく微妙にズレている気がするんですね。
というのも、所ジョージなんかはわりとマジメな司会とかもつとまりますけど、高田純次が司会をやると無茶苦茶になるでしょ。だからどうしてもね。不真面目に見えてしまう。。もちろんそれはキャラなだけなのはわかるけど、やっぱ際限がなさすぎて、ついていきずらい部分があったんです。

さて、「無責任」といえば植木等ですが、高田純次も「無責任」とタイトルのついたサラリーマンドラマをやったことがあります。やたらレンタルビデオ屋においてあるので見たことのある人も多いんじゃないでしょうか。
たしかに高田純次のキャラは、かの無責任男に近い部分があります。でも違うのですよ。

本家の話ですが「ニッポン無責任野郎」(1962 東宝)にこんな場面があります。
詐欺すれすれの行動で上司をダマしてきた植木等、ついにすべてがバレ、上司役の人見明に「会社の信用も、わしのメンツも、まさに風前の灯火じゃないか」といわれる(そりゃそうだわな)んですが、この時の植木等の切り返しがスゴい。なかば笑いながら

「ンフ!そんなもんですかね!?」

上司に「そんなもんですかね」なんてセリフは、本来「君を俺ぐらいの歳になったらわかるよ」とかいわれた時に使うセリフです。が、このセリフ、おもしろいんだけど、「まったく場違いなことをいう」ってのは植木等の常套ギャグなんで驚きに値しないのですが、この言い方がね、全然厭味になってないんです。
これだけ他人を小馬鹿にしたセリフであるにもかかわらず、不思議な痛快感がある。それでいて小馬鹿にしている雰囲気は残している。いやまったくスゴいもんだなぁと。

もし高田純次がこのセリフをいえば、もっとはっきりとした厭味になってしまうと思うのです。小馬鹿感がですぎるんじゃないかなぁと。勝手な想像ですが。
だからね、高田純次の場合、「無責任」というより、むしろ「無軌道」といった方がいいような気がします。
まぁ役者としてはともかく、たとえばレポーターとしてもねぇ。個人的にはタージンの方がおもしろい気がするし。

ところが、アタシにとって「高田純次といえばコレ!」という番組があるんです。散々クサしておいてなんですけど。しかもそれは高田純次が最も不向きな司会の番組なんです。
今はやってないけど、毎年年末になると、無名のCMガール(といえばいいのかな)を紹介していく番組があったんだけど、こんなに高田純次のテキトー極まる司会がハマった番組はなかったと思います。

他の番組で高田純次が司会をやる時って、他の出演者もまぁいやプロじゃないですか。んで高田純次のテキトーな司会に不満をいいながら番組が進行していくみたいなパターンですよね。
たぶんね、意外なことに「他の出演者がプロ」ってのがよくないんですよ。つっこまれた高田純次はさらにテキトーに流したりするもんだから、余計不快になってしまう。かといって素人だと、この人のテキトーさは怖すぎます。

さきの番組は「他の出演者が半素人」というのがミソで、素人じゃないからテキトーにあしらわれてもさほど不快感はないし、プロでもないから高田純次にいらんつっこみはしない。つまり「厭味にならない程度に、テキトーぶりが楽しめる」という、まことに高田純次向きの企画だったんです。(そうなのかね)
やっぱね、本質的には企画にハマる幅の狭いタレントだと思いますよ。ルー大柴とか、村上ショージ並にね。でもさすがツボにハマった時のおもしろさはありますよねぇ。この辺は舞台で鍛えられただけのことはある、というのがアタシの結論です。

ふぅ、なんとかゴマかせたぞ。ではでは

しかし高田純次が街ブラ番組をやるとはね。一番素人と絡ませちゃ危険なのに。
ま、基本マジメな人なので本当に危険な状況にはならないけど。




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