藤子漫画・絶版に関する状況2005
FirstUPDATE2005.1.21
@Scribble #Scribble2005 #藤子不二雄 絶版 合作 オバケのQ太郎 単ページ #ドラえもん #某巨大掲示板 #著作権 PostScript #2000年代 yabuniramiJAPAN

きのう「ぼくドラえもん」を立ち読みしてきまして、リニューアル版ドラえもんのキャラクターデザインをはじめてみました。

うん、予想してたよりずっとよかった。かなり原作寄りの絵になるみたいですね。特にしずかちゃんはかなりいい。しかし<藤子不二雄atRANDOM>(現注・現在は閉鎖)の管理人さんも書いてた通り、肝心のドラえもんが似てないのがどうも・・・。
文句ばっかりいっててもしょうがないので、とにかく期待しましょう。

以前「オバケのQ太郎」の復刊が厳しい旨を書きましたが、まぁ「オバQ」はともかく、「バケルくん」などはぴっかぴかコミックという、幼年向け単行本として発刊されるようですね。もしかしたら少しずつですが、状況が変わってきているのかもしれません。
2ちゃんねるなんかをみてると、よく「オバQ」が復刊できない理由として、石ノ森章太郎の遺族が云々とかいうレスを見かけますが、これは間違いなく違うと思います。もし石ノ森章太郎サイドの問題なら、やはり石ノ森章太郎が一部キャラクターを手がけている「わかとの(サンスケ)」も「フータくん」も復刊できないはずです。
しかし現実に、ごく最近藤子Aランドとして刊行されているのです。これで石ノ森サイドの問題ではないのは明白でしょう。

もうひとつ、まことしやかにいわれているのが「オバQのキャラクターデザインに差別云々」というのがあります。あの唇がマズいなんてホントっぽくいわれますが、たぶんそれもないのではないかと。それならアニメ版のビデオなんかもマズいはずだし、「ジャングル黒べぇ」なんか東京ムービー(制作会社)の歴史からすら抹消されようとしているのです。おなじ理由なら当然「オバQ」も駄目なはずで、これも理由からはずしていいと思います。

やはり理由は<合作だった>しかないと思うのですよ。
藤子不二雄がコンビを解消した時、大半の作品に関しては著作者をはっきりさせました。一部のキャラをAが描いた「パーマン」はF作品に、逆に一部キャラをFが描いた「わかとの」はA作品といった具合に。
しかしこの時点でわけられなかった作品、これらは実質合作とみなして間違いないと思います。
たとえば「海の王子」、「仙べえ」、「チンタラ神ちゃん」、そして「オバケのQ太郎」。事実これらの作品は近年刊行されていません。

一番微妙なのは「新オバケのQ太郎」で、旧作から引き続き、大半の作品で正ちゃんや伸ちゃん、小池さんはAが描いています。ただこれはFの著作物となっているようでわずかながら掲載などもされていますが、まとまった形での刊行はありません。(余談だけど、シンエイ動画がつくった3度目のアニメ化の際、結局漫画として描かれることはなかったのですが、カット等ではやはりAが正ちゃんを描いていた)

結局は「版権処理が大変」ということに尽きると思うのです。要するに「金をかけて複雑な版権処理をしたところで、たいした部数が見込めない」ということではないかと。
もしなんらかの出来事があって「オバQ」ブームがおきて、ある程度部数が見込めれば、いくら版権処理が大変でも復刊すると思うのです。こういっちゃ身も蓋もないけど、とどのつまりは商売だから。
でもそんなことはまずないわけで。

一番わからないのは、なぜ合作作品について、コンビ解消の時に明確な著作権を決めなかったのかということです。たしかに解消当時はまだFFランドも刊行されたばかりだったし、てんとう虫コミックも発刊されてました。でも再度、なんらかの別の形で刊行する際の取り決めをしてなかったのが、どうしてもわからない。
ここで状況を変えるには、さきほども書いた通り「オバQ」ブームをおこすしかないわけです。たとえば「オバQ音頭」を旬のアーティストがカバーして大ヒットさせるとか。音楽関係は大丈夫なはずだし。

でもなぁ。モダンチョキチョキーズの「新オバケのQ太郎」もあんなもんだったしなぁ。と悲観しつつ、ではでは

このエントリは令和の現在と著しく状況が変わっている内容なのですが、だからこそ、2005年の初頭にはこんな感じだった、という記録になると思ったのでScribbleに入れました。




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