パーよりさらにひとつ足りない男・古沢
FirstUPDATE2004.12.23
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とうとう岩隈問題の決着がついたようですね。なんにせよ年内に片付いてよかった。岩隈にとっても、楽天にとっても、オリックスとってもね。この問題は時間がある時に、ゆっくりと書いていこうと思います。

先日予告したのと全然内容が違いますが、先週号の週刊ベースボールに、バーディこと古沢のプロ初勝利をあげた当時の写真が載ってて大笑いしてしまいました。(現注・画像があったので貼っておきます)


そんなんですよねぇ。彼はいわば辻本の元祖ともいえる存在で、ああ、違うな。だって辻本は大阪弁でいうところの<エエシのボンボン>なのにたいして、古沢は四国の田舎の・・・・。
古沢といえば、アタシが野球を見始めた当時のエース格のピッチャーで、「ピッチャーで誰が好き?」ときかれると、なんとなく「古沢!」と答えてたのを憶えています。
でも本当のところ、たいした感情もなかったのですが、おとなになってから彼の言動にたいする伝説を聞くうちに、ものすごく愛おしくなってしまったんですね。

たとえばバーディという愛称。最初は「鳥にまつわるエピソードでもあるのかな」なんて考えていたのですが、どうもゴルフに関係していたようで。
ゴルフにはホールごとに決められた打数があり、規定された打数ちょうどでホールアウトすると「パー」、一打多いと「ボギー」、そして一打少ないことを「バーディ」と呼びます。
わかります?「パー」より少ないのが「バーディ」、つまり「(クルクル)パーよりさらに(オツムが)足りない」という理由で「バーディ」になったそうです。そうですなんてかしこまっていうのが馬鹿馬鹿しくなってきます。

プライベートで仲のよかった江本は自著(自喋)の中で非常におもしろいバーディ古沢のエピソードを紹介していますが、一番笑ったのが、サヨナラ勝ちかなんかで、ベンチから全員が勢いよく飛び出していったのに、そういう時に一番にでてきそうなバーディがいない。どうしたんだろうと思ってベンチをみたら、あまりにも勢いよく飛び出そうとしたので、思いっきりベンチの天井に頭をぶつけて、その場にうずくまってた、という。

晩年は広島に在籍しましたが、たしか岡山での阪神戦だったと思います。リリーフにでてきたバーディ。9回ツーアウトまできたのはよかったのですが、あろうことが代打(だったと思う)の引退間際だった藤田平に同点ホームランを打たれてしまったんです。
ふつうのピッチャーなら、うなだれて一言も話さずに帰っていくような、見事なリリーフ失敗ぶりなんですが、われらがバーディは違います。

「いやー!さすがタイラさんだねぇ!引退?まだまだやれるよ」

てなことを嬉々として語ったってんですから。もうあきれてものがいえません。
現役時代から首脳陣を震え上がらせ、コーチになればクラッシャーよばわりされ、解説者をすればあまりの傍若無人なぶっきらぼうさにアナウンサーを驚愕させ、自慢のオツムを屈指して自由奔放に生きる男、それがバーディ古沢なんです。

とまぁ、そんなキャラクターと認識したうえで、今一度週刊ベースボールのメガネをかけたあどけない田舎の少年を見てみてください。そりゃ大笑いもしかたがないと思うのですがね。

古沢の若い頃ってハリマオっぽいんですよ。何がって言われても困るけど。ま、顔だけは。でも別に勝木敏之と似ているわけでもないっていう。




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