あまり全国にその名を知られていないものの、非常に優秀な、というかアタシが好きな関西ローカルタレントの名前を5人あげていきます。(現注・当然<2004年>時点での話です)
◇ 桂南光
「痛快!エブリディ」(関西テレビ)で、ずいぶん長い間朝の顔として親しまれています。
しかしこの人が本領を発揮するのは、高座の上というのはナシにするなら、トーク番組とかラジオのゲストに呼ばれた時でしょう。わざと墓穴を掘りまくるって自分で突っ込む見事さは形容しようがありません。
アタシが一番好きなのは、女性の口説き文句として「自分とするとワクチンになる」ってやつ。ワクチンって。
◇ 桂雀々
アタシは別に枝雀のファンじゃないのですが、なぜか枝雀の弟子筋の人に好きな人が多いのです。さきの南光しかり、雀三郎(「ヨーデル食べ放題」の)しかり。
タレントとしての雀々はもちろんおもしろいのですが、やっぱ高座の時が最高です。とにかく袖からヌーッとでてきただけで、こんなにおかしい人はそうはいないと思います。
◇ 馬場章夫
馬場章夫と書いてばんばふみおと読みます。
長年「ごめんやす馬場章夫」というラジオ番組をやっていまして、番組自体は去年終了したのですが、今でもその縮小版ともいうべき番組を週一でやっています。
全部自分で取材にいって、感じたまんまをしゃべるだけなんですけど、これが見事におもしろい。しかしそのおもしろさというのもフシギなもので、けして弁がたつというようなしゃべりではないのです。かといってたどたどしいわけでもない。なんというか、ふつうの話のおもろいおっちゃんを芸にしてしまったような人なんですね。
◇ 桜井一枝
ずーっと、いわゆるおばちゃんキャラをやってる人ですが、関西系の女性タレントの中では上品な方で、下品な開き直りで笑わせるようなことはほとんどありません。(誰とはいわないが、そーゆー人が多いんよね。しかもそれがウケるんだわ。アタシからいわせると、そんなもん本音でもなんでもないっちゅーねん。本音と下品な開き直りを一緒にすなっちゅう話で)
ネタの拾い方や、混ぜっ返しのうまさは比例すべき人がいないほどすぐれたもので、この人がアシスタントになったおかげで、だいぶ「ありがとう浜村淳です」での浜村淳のおもしろさがよみがえったような気がします。(それが証拠に、桜井さんがアシスタントでない木・金はボロボロです)
◇ 未知やすえ
ご存知、吉本新喜劇のマドンナです。なぜこの人の名前をあげたかというと、最近アタシの中で一番イメージの違った人で、新喜劇でみせる豪快さとはウラハラに、バラエティでときどきみせる素の表情はけして下品ではなく、非常にまわりに気を使ういい奥さんだったんですね。旦那(新喜劇の内場ね)のことを語る時も、なんというか非常に好感のもてる話し方をする。「ああ、家族を大事にしてるんだな」とよくわかるんです。
とりあえずこの辺にしておきます。今回は<好き>かつ<芸達者>な人を選ばせてもらいました。関西以外在住の方、関西にお越しの際はぜひ上記のタレントをチェックすることをおすすめします。ではでは
馬場章夫ほど「類似タレント=なし」と言い切れる人もいない。 あの、緊張も恐怖心も何にも持ってなさそうな、でも傍若無人やサイコパスとも違う、飄々とした雰囲気はどうやって培われたんだろ。 マジで相手が大企業の社長でも、子供でも、イカニモなヤ○ザでも、一切態度を変えなさそうな<怖さ>があるんだよなぁ。 |
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