一昨日、島田紳助を<跡継ぎ>に、とやすしが目論んだ話を書いたのですが。(現注・前日まで「横山やすしのこと」というエントリをアップしていた)
ま、暴力沙汰うんぬんは抜きにして、やすしの正統の後継者は誰になるのでしょうか、というのを書きたいんですね、アタシは。
ひとり、思い当たる人物がいます。
意外、いや、あたりまえと思われるかな。とにかくアタシは桂ざこばではないかと思うのです。
昔、ざこばが朝丸時代に「ウィークエンダー」に起用されたいきさつを話していたのですが、まぁ要するに、やすしの代わりとして起用されたんですね。
真偽のほどはともかく、この話によると、ざこばはやすしが問題を起こすと、その代役に起用されることが多かったらしいですが、ざこばは仕事が少なくなると(事件を起こさせようと)「兄さん、あそこの人ら、こっち見てまっせ」とけしかけていたというが、これはネタだろう)、実際芸風に関しては引き継ぐ部分があったと思うのですよ。
ざこばのオフィシャルイメージというのは、喧嘩ッ早くて、涙もろく、昔の頑固親父というか、それこそ森の石松ですよ。それはやすしが<大衆が自分に求めていると思い込んで、追い求めていたキャラクター>ではないですか。
残念ながらやすしは<森の石松>を演じきることはできませんでしたが、ざこばはおそろしいぐらいに完璧に演じています。
バラエティに出ていた時のやすしが、<天然90・計算10>だったとすると、ざこばは<天然10・計算90>なんですね。だからいくら頑固親父キャラを演じていても、本気じゃないから、空気を読んで、さっと引くことができる。
いわば、異常に使いやすいやすし、といえるでしょう。
やすしは、ざこばのことを、ものすごくかわいがっていたといいますが、ちゃんとポジションをつくった後に、いい後継者までみつけて育てたわけだから、漫才以外でもちゃんと功績を残してますよ。うん。
ざこばも年齢のせいか、本職(もちろん噺家)以外の仕事、つまりテレビタレントとしてはあんまり出てこなくなりましたね。まァそうなる頃か。寂しいなぁ。 |
---|
@Scribble #Scribble2004 #上方芸能 横山やすし 桂ざこば 後継者 単ページ #漫才 PostScript yabuniramiJAPAN