アタシが関西に帰ってきてそろそろ1年が経とうとしてますが、なんかいろいろ様変わりしてますね。
思えば今から4年ほど前(現注・2000年)にも福岡から一時神戸に戻ってたんだけど、そん時もけっこうビックリしました。
まず梅田のビルの上にある、あの変な赤い観覧車とかね。なんであんなんつくったのかいまだにわからないし、なんであんなに行列ができてたのかもわからない。
テレビもね、ローカル番組とかけっこう変わってて。
でも本質的にはアタシの知ってる関西とさほど変わってなかった気がするんです。
ところが今回、つまり去年(現注・2003年)東京から神戸に舞い戻ってきて、どうも馴染めないというか「なんか根本的に変わっちゃったんじゃないか」とか思ったりしたんですね。
関西人をおおまかに分けるなら「ABC人間」と「MBS人間」になると思うんです。といっても、ちょっとわかりにくいので説明します。
ABCとMBSというのは、いうまでもなく放送局のことでして、このふたつはテレビ・ラジオ問わず、ある種対極にあると思うんです。それはそれぞれの番組をみててもよくわかる。いやわかったというべきか。
ABC人間とは「探偵!ナイトスクープ」に代表されるように、他地域の人からみれば<いかにも>なわかりやすい関西人です。いわば表ッ側を拡大させたような人間だと思ってください。陰陽でいえば陽。
反対にMBS人間は、オフビートというか、地域に関係ない部分を拡大させることで逆に関西人にしかないものを抽出した、そんな人間像です。陰陽でいえば陰。
ところがね、この一年神戸に帰ってきてテレビをみていると、そんな色合いが消えかけているようにみえるんですよ。バカ明るいはずのABCの番組はなんか暗いし、逆にMBSは特徴である、いい意味でのオフビートさが消えて、大衆に迎合しているようにみえる。しかもABCっぽいタレントがMBSにでてたり、その反対もあったり。
色分けの元である放送局がこうなんだから、もうABC人間とかMBS人間とか、もうそういう識別はできないのかな、とか思います。
でもけっこういい分け方だと思うんです。アタシ自身はMBS人間なんで、仲良くなれるのはMBS人間なんですよね。ABC人間はどうも合わない。ただそれで友人形成がしやすくてすごく便利なんで、こういう仕分けができないのは不便だし、なんとなくさみしい。
今、アタシにいえるのは、MBSもABCも本気をだせといいたい。そしてABCらしい番組、MBSらしい番組が増えれば、自然と関西が活気づくような気がするのですが。