名画を観るなら
FirstUPDATE2004.8.26
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大阪は通天閣のほど近くに新世界公楽劇場という映画館があるのですが、今日まで谷啓主演の「空想天国」(1968・東宝、渡辺プロ)を含む3本立てをやってまして。

「空想天国」はダニー・ケイ(否、谷啓)の「虹を掴む男」を翻訳したような内容で、出来自体は<それなり>なんですが、宝田明と谷啓のコントラストがよかった。あと主題歌の「夢が夢がこぼれる」も好きでね。
アタシとしても「空想天国」は久しく観てないし、ビデオも持ってないので「これは観ておくべきだな」と。
しかも併映が「座頭市血笑旅」(1964・大映)というのもシブい。(もう一本は必殺シリーズの一本)

けど結局行くことができなかった。
てか最近こんなんばっかりです。京都でやってた藤子不二雄A展も行くことができなかったし。
アタシにとって東京に住んでいる最大のメリットは、いわゆる希少な邦画を上映している常打ち小屋があることだったんです。それが関西にはない。
しいていえば新世界の付近にある新世界公楽劇場とか日劇といった、悪くいえば付近の住民にあわせたローテーションをしているようなところしかありませんからね。

でもあるだけマシか。それよりたまにしかやらないアタシ好みの映画やイベントさえいけない方に問題がありますよねぇ。

一応、新世界の日劇シネマはまだあるのかな。近くの公楽劇場はなくなったけど。
もうこの手の古い映画をテキトーにかき集めたような3本立て映画館は無理ですな。神戸の新開地のもなくなったし、浅草もたぶんもうないはず。
あれはあれで、新文芸坐なんかの名画座と違って味があったんだけどね。ま、昭和の遺物っつーか。




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