フットボールアワー、ではない
FirstUPDATE2004.8.5
@Scribble #Scribble2004 #プロ野球2004年 #ネタ #会話劇 漫才 フットボールアワー 阪神タイガース 的場寛一 桟原将司 単ページ

今日はベースボールアワーの漫才でお楽しみください。


マトゥーバ「いやいやいや・・・・・おい、なにやってんねん」

サジキ「いや、あんまり近寄ったら怪我がうつるか思て」

マトゥーバ「うつるか!早よこっちこい!なにジロジロ見てんねん」

サジキ「大丈夫か!?怪我は大丈夫なんか!?」

マトゥーバ「なんでタメ口やねん。まぁええわ。大丈夫や」

サジキ「ホンマに?ホンマに大丈夫か?あれ?」

マトゥーバ「大丈夫やって。おいどこいくねん」

サジキ「いや、ちょっと調子が・・・・大丈夫か?」

マトゥーバ「せやから大丈夫やて、おい!お前さっきからちょいちょいどこ行くねん」

サジキ「どうもビデオカメラの調子が・・・・」

マトゥーバ「お前なに撮影してんねん!」

サジキ「このテープを野崎さんに送ろかなぁと」

マトゥーバ「まて!なんや。心配してるとこみてもろて株上げよゆうんか」

サジキ「せっかく怪我してんねんから利用しようかなと」

マトゥーバ「人の不幸利用すな!やらしいやっちゃで」

サジキ「まぁええわ。次の機会にしとくわ」

マトゥーバ「次の機会って、また怪我すんの折込済みたいにいうな」

サジキ「ホンマに大丈夫ですか!?」

マトゥーバ「今更敬語ええわ。いやいや、おかげさんで二軍の試合にはでております」

サジキ「DHでね」

マトゥーバ「まぁそれはええがな。まあちょっとずつようなってますわ」

サジキ「けどあれやで。ちょっと怪我多すぎるで」

マトゥーバ「ま、ま、たしかにな」

サジキ「かかりつけの医者変えた方がええんちゃうか」

マトゥーバ「簡単にいうけど、他に医者の知り合いおらんしなぁ」

サジキ「じゃあ僕が紹介しますわ」

マトゥーバ「紹介してくれんの?」

サジキ「紹介しますよ。格安で」

マトゥーバ「金とんのか!まぁええわ。ちょっと紹介してくれ」


マトゥーバ「ここやな。アイツがいうとった病院は。すんません!」

サジキ「はいはいはい。どなたでしょうか」

マトゥーバ「あのサジキくんの紹介で・・・」

サジキ「紹介?名前は?」

マトゥーバ「マトゥーバカンイチといいます」

サジキ「ああ、ドラフト1位でハンシン入って、契約金たんまりもろて、怪我しまくった挙句ショート失格になったマトゥーバさんですね」

マトゥーバ「・・・・あのな」

サジキ「今年入ったピッチャーのサジキ選手にさえ出場試合数が抜かれそうな、ゴクツブシの・・・」

マトゥーバ「やかましわ!黙ってきいとったら好き勝手いいやがって!」

サジキ「なにか私が間違ったことでも?」

マトゥーバ「いや間違ってはいませんけど・・・、そんなんええから早よ診てください」

サジキ「わかりました。では上半身裸になってください」

マトゥーバ「裸にですね。・・・これでいいですか?」

サジキ「もっとセクシーに」

マトゥーバ「別に脱ぎ方はええやろ。あ、聴診器をあてるんですね」

サジキ「では・・・・ん、んん!?こ、これは!」

マトゥーバ「センセ!どうしました!」

サジキ「よーく耳をすましてみたんですが・・・」

マトゥーバ「ハイ!!」

サジキ「二本向こうの道をパトカーが」

マトゥーバ「そんなんどうでもええがな!」

サジキ「ちょっと待ってくださいよ!」

マトゥーバ「ハイ!!」

サジキ「どうも覆面パトカーみたいです」

マトゥーバ「細かいなぁ!だいたいアンタ、ホンマに聞き分けられるんか」

サジキ「・・・・わかりました」

マトゥーバ「わかったんですかセンセ!」

サジキ「あなたの病状は・・・・虚弱体質です!」

マトゥーバ「・・・まぁ外れてはないですけどね」

サジキ「野球選手としては致命的です!!」

マトゥーバ「はっきりいうなぁ。センセ、どうか助けてください!!」

サジキ「・・方法はあります!」

マトゥーバ「ホントですか!」

サジキ「ではまずこれを・・・」

マトゥーバ「また金かい!まぁええわ。それでホンマに治るんやったら」

サジキ「少々お待ちを・・・・お待たせ!」

マトゥーバ「うわちゃー。えらいカッコしてきたなぁ。このクソ暑いのに黒のコートに帽子までかぶってきて」

サジキ「ではいくわよ。ハイこれ!」

マトゥーバ「なんでオカマ口調やねん。ん?なんですかこれは。定期券やないですか」

サジキ「早くしないと!汽車がでてしまうわ!」

マトゥーバ「ちょとちょっと!どこ行くんですか!」

サジキ「機械の身体をもらいにいくのよ!!」

マトゥーバ「・・・アホか!お前アホやろ。だいたいそんなもん行って帰ってくんのに何年かかんねん!・・・・おい!またなにしてんねん!!」

サジキ「いやまたビデオをセットしとくん忘れとった」

マトゥーバ「もうええわ」

このネタ、当時から誰も褒めてくれなかったし、今読んでもイミフすぎるから褒めようもないんだろうけど、アタシ個人としてはこの手のネタには珍しく「よく書けてるな」と感心したんですよ。
何がすごいって、ちゃんとこの当時のフットボールアワーの漫才のルーティーンを換骨奪胎出来てるところで、「どうも覆面パトカーみたいです」」のところのボケの被せ方とかマジでフットっぽくない!?




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