ピタユニ・ダブユニ
FirstUPDATE2004.6.12
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阪神対横浜戦が中止になったので、サンテレビでは「虎辞書なる!」を放送していました。

この番組が開始されたのは数年前らしいのですが、ここ数年アタシは関西に住んでいなかったので、観始めたのは今年に入ってからです。
「虎辞書なる!」という番組を簡単に説明すると、過去にサンテレビが中継した阪神戦を、ほぼ中継した当時のままで放送するという、かなり画期的な番組です。もちろん番組枠が1時間半なんで編集こそしてありますが、実況は当時のまんまですし、テロップも可能な限り当時のものを使っています。(現注・正確には「当時のもの」というよりは「当時のもの」に<限りなく似せた>、つまり再現した形のテロップを使ってる、という感じです)

この番組をみていると、どうしても気になってしかたがないことがあります。それは「選手の体型がみな華奢だな」ということです。これはユニホームのデザインのせいであるのはたしかです。70年代後半から90年代の始めくらいまでは各チームとも、ピチッとしたスリムにみえるデザインのユニホームを採用していました。これは日本のプロ野球に限らずメジャーもそうでしたし(アスレチックスのユニホームなんか今みるとTシャツみたいだ)、もっとわかりやすい例でいえばサッカーなんかもろピタユニです。
つまりある程度ガタイのいい選手が着てもスリムにみえてしまうデザインであったのは間違いないと思います。しかし、それを差し引いても、やっぱり昨今の選手の方がガタイがよくみえてしまうんです。

アタシは杉山なんか「プロ野球選手としては失格なぐらい細いな」と思っていたんですが、この間、球界の岡八郎、もといマッチこと池田(1985年優勝した年の)をみてビックリしたんですよ。もう全然池田のほうが細いんです。きのうの「虎辞書なる!」は野田が完投した試合でしたが、これまた野田のほうが細いぐらい。ユニのマジックを差し引いても杉山とおんなじぐらいではないでしょうか。
今の阪神のユニって華奢な選手はあんまり似合わないデザインなんですよ。特にビジター用はそう。でもこれはいいことだと思ってます。つまりプロらしい身体つきになるにつれユニが似合うようになるってことですからね。ピタユニは、変ないい方をすれば、スリムな選手ほどよく似合う。やっぱそれってよくないと思いますよ。

鳥谷が入ってきて最初にビジターユニをきた時びっくりしたんです。あまりにもカッコよかったから。「あれ?もしかしてマイナーチェンジしたの?」って思うぐらい。
ふつうルーキーの年から1、2年はプロのユニホームって似合わないもんですよ。さきにあげた杉山もそうだし、球児なんかいまだに似合ってないですもん。
だけど鳥谷は違った。それほど鳥谷の身体は完成しているのだなと。だから自然に、というか無意識に「鳥谷はプロですぐに通用する」と思っちゃったんですね。

いやはや、どうもアタシの見立てはまだ甘かったようです。というか、もっともっとダボッとしたデザインにして、金本クラスにならないと似合わないユニにすべきだなと思いました。そうすれば「このユニが似合うように!」とみんな身体を鍛えるのではないかと。
ただし欠点もあります。むやみにダブユニにしたら、安田大サーカスの両サイド(伊良部・前川)のような選手はユニを隠れ蓑にしそうなんです。それはマズいなぁ・・・・。

江夏はエラかったね。あの腹でピタユニ着こなしていたからね。しかも結果を残しているから誰も文句がいえなかったもんねぇ。

いろいろユニホームのデザインにも流行り廃りがあるもんで、それは本文にも書いてあるけど、もう今はピタユニでもダブユニでもないよな。頃加減に落ち着いたというか。




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