ひとつカン!と打ちゃホームランブギィ!
FirstUPDATE2003.11.12
@Scribble #Scribble2003 #プロ野球2003年 #ブギウギ #音楽 #戦後 球団歌 応援歌 @笠置シズ子 吉田拓郎 ホームランブギ 単ページ

とりあえず松井選手、オメデトウゴザイマス!といっておきます。はっきりいって、もし松井が新人王をとっていたらアタシは怒り狂ってましたよ。だってそうでしょう。それだけ日本のプロ野球がナメられている、ってことですもんねぇ。

今回はちょっと趣向を変えて、球団の応援歌について考えてみたいと思います。
応援歌といっても、いわゆるヒッティングマーチではなく、球団の団歌というか、ものすごくわかりやすくいえば、阪神でいうところの「六甲おろし」に相当するモンですね。それについてダラダラ書いていきます。
アタシの中で、応援歌3箇条がありましてね。

・マーチ
・ゴージャス
・イージー

の3つなんですけどね。
まず<マーチ>というのは、日産の小型車なわけがなく、もちろんアレンジのことです。
マーチというのは一番気分を高揚させるサウンドですからね。だって考えてみてくださいよ。あれだけ敵性音楽が禁止だった戦時中、軍歌ってほとんどマーチなんですよ。
絶対マーチでないとダメってことじゃないですけど、一番みんなで盛り上がりやすいのがマーチってことで。

<ゴージャス>ってのは、これもアレンジというか伴奏のことなんだけど、せっかくバカデカい球場で流れるんだから、ショボいアレンジはちょっと勘弁してほしいな、と。

<イージー>、つまり、どれだけ唄いやすいかも重要です。
応援歌ってみんなで唄うもんじゃないですか。だから複雑なコード進行だったり、特殊な譜割りだったり、やたらテンポが早かったり、音域が広すぎたり、そういうのは失格なんですよ。
誰でも唄える。男性も女性も子供も、さほどキーを意識せず声を張り上げられる、そんな曲が一番いいんです。

そしてこの3つの条件にピッタリ当てはまっているのが「六甲おろし」なんですね。
これはね、アタシが阪神の支持者(現注・支持者≒ファンってことなんだけど、当時はこだわってこう書いてた)だからそう感じるんじゃないと思うんですけどね。それほどよくできた曲なんですね。
じゃ、他の球団の応援歌はどうかといえば、うーん。あんまりいいのがないんですよねぇ。
たとえば広島とか近鉄とか、すごく安っぽく聴こえてしまうし(ファンの人スミマセン)、巨人の(闘魂こめて)はいいんだけど、どうももうひとつゴージャスさが足りない。

一番ひっかかるのが、福岡ダイエーホークスなんですよね。
アタシがあげた3箇条をことごとくハズしている。特に唄いにくさは特筆モンですよ。
途中で<ソレッ!>って合いの手が入るでしょ?あそこから後が問題で、音域の狭い人は苦しくなるし、実際かなりの人がキーが合わなくなってる。
もうちょっとなんとかならんかったんか、って思っちゃうんです。

実は「六甲おろし」より個人的に好きな曲があるんですよ。
それは「阪急ブレーブス応援歌」なんです。
当然、現在球場でかかることはありません。しかしさっきアタシのあげた3箇条を見事に満たしているのです。
ところがね、この曲「野球小僧」というCDに収録されていて、それを2003年に入ってから聴いたのですが、意外とショボいアレンジでガッカリしました。
~思い出は、思い出のままの方が美しい~

閑話休題

メジャーの球場に行くとね、必ず「野球につれてって」が流れているそうなんですけど。聞きかじりなんで間違ってるかもしれませんが。
残念ながら、日本には「野球につれてって」に相当する曲がないんですね。
アタシがクソガキの頃、甲子園に行くとセントラルリーグの歌なる謎の曲がよくかかってましたけど、「野球につれてって」に比べるとマイナーすぎます。

でも、いっこだけ「野球につれって」に匹敵できる曲があるんですよ。
みなさん、笠置シズ子を御存知ですか?「東京ブギウギ」を唄った、といえば「ああ、あの」と思われる方もおられるでしょう。
この人の曲で「ホームランブギ」ってあるんですけど、これがホントにいい曲なんですよ。なんというか、野球場独特のワクワク感を実にうまく表現している。
作曲は、笠置シズ子をはじめ一連のブギウギ物を手がけた服部良一。作詞は野球好きで知られた詩人のサトウ・ハチローです。

たしかにね、今聴けば、特に歌詞は古臭いですよ。でもサトウ・ハチローの野球に対する愛がメチャクチャ感じられる詩なんです。
アタシゃ、どうしてもこの唄を最後までまともに口ずさめない。だって唄ってたらね、涙声になっちゃうんですよ。なんなんでしょうね。
ここまで読んで「アレ?」と思ったアナタはするどい。実はこの曲、2003年のフジテレビのプロ野球中継のテーマソングに採用されていたんですよね。

でもね、せっかく唄ってくれた吉田拓郎には申し訳ないけど、原曲の方がずっといいです。ていうか原曲の良さを全部殺してしまっている気がしました。(でもオープニング映像はよかったですね。上原と藤村富美男が対決しているようにミックスしてあったりして)
ホント誰かやってくんないかなぁ。原曲に近いアレンジで。アレ、全部の球場で流して、プロ野球のテーマソングにすればいいのになぁ。

とにかく「ホームランブギ」を聴いたことのないアナタ!ぜひ聴いてみてください。「ああ、野球って、いいなぁ!」と素直に思えるハズですよ。

内容はどうでもいい。とにかく言いたいのは「閑話休題」ですよ。いやぁ、こんなブリッジ、使ってたなぁ。
ネット上の文章はルビ表示に対応してない場合が多いのでアレですが、もしルビに対応してたらテッパンで「それはさておき」ってルビ振ってますよ。ま、これも、当時の流行ではないけどアタシの流行という貴重な記録ということで。




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