先日紹介した野田クリスタルの記事に「HSP」という聞いたこととない言語を使ってるとあったんで、ちょっくら、どんな感じなのかな、と試用してみたのですが。
ひと言で言えば、普段使いには非常に使いづらいと思った。ま、その理由は後述します。
その前に、職業プログラマーではない、アタシのように日々のパソコン上での雑用(仕事も遊びも含む)をラクにするためのプログラミングってのはどういうものなのか、はっきりさせたい。
よく理系と文系なんて言いますが、今度詳しく書くけど、実はもうひとつ<芸系>ってのがあるんですよ。
芸系は理系や文系ともまったく違う。一部の天才を除いて生きづらいだけの人たちで、そうした「天才ではない芸系」にアタシも含まれます。
ま、それでも、無理に理系か文系かのどっち寄り?となったら、まァ、文系かね。つか「理系でだけはない」から強いて言えば文系かなと。
それとプログラミングと何の関係があるんだ、と思われるかもしれませんが、まったく、微塵も理系要素がないアタシのような人間はそもそもプログラミングというものが向いていない。
と言うかね、アタシも8ビットマイコン時代からいろいろプログラムを組んで遊んできたけど、一度たりとも「数値計算」のようなことをしたことがないのです。もう四則計算が関の山で、そもそも「パソコンを使って何か計算させよう」という考えがない。いや、もっと言えば関数なんてぜんぜんわかってないし、わかってなくて困ることもないので、そのまま、という話です。
じゃあいったい、何をプログラミングでやってるか、と言えば、もう、ほぼすべて「文字列操作」なんですよ。
実は正規表現を極めたら大抵の文字列操作は出来ると言われているけど、ま、それを全部自動化させたいからプログラムを組む、というかね。
だから、極端に言えば文字列操作に特化した言語があれば一番いい。実際アタシがやることと言えば、ファイルリストとかからファイルパスを取り込んで、それを読み込むなりして、最終的にはテキストファイル(必ずしも<.txt>ではないけど)に書き出すか、もしくはコマンドライン操作が可能な別のソフトウェアに引き渡す。それだけです。
こうなるとHSPってな言語はまるでアタシに向いてない。何故ならHSPは文字列操作をするための命令が極端に少ない。工夫すればまったく出来ないことはないけど、面倒すぎる。
実はね、実験として「shiftjisのテキストファイルをUTF8に変換する」ってのをHSPで作ったのです。正直相当遅いので実用になるかは疑問なんだけど、とりあえずは慣れるために作ってみた。
でも文字列操作がややこしすぎて、HSP上ではほとんど何もやってないに等しい。何しろファイル名の後に「_utf8」を付けて出力ってのでさえ、面倒すぎて止めた、という。
他にも変数の扱いがね、どうも難しい。それこそ「a=a+1」みたいな書き方が出来ないし、いちいち変数の宣言みたいなのが必要なのも面倒くさい。
それでもHSPがいいな、と思ったのは、EXE、つまりWindowsの実行ファイル形式で書き出せることと、その実行ファイルにコマンドラインオプションを付けることが出来ることです。
現時点のっつーかアタシの使い方的に利点はそれくらいかなぁ。
つかさ、誰か文字列操作がやりやすい、しかも簡単っつーか手軽な言語知らない?文字コードなんかも普通に変換出来るようなヤツ。